よしだラボ

グルーピングを"見る"!?|「ブル率とグルーピング」の使い方

ダーツを練習していくうちに、「ブルに入れる!ということだけを意識しすぎず、ブルに寄せるような練習をしたい。けど、どれくらいの範囲を目指すといいのかな?」という疑問がふとわきました。

今回は、数理的にこの疑問にアプローチできないかということを調査1したうえでツール化してみましたのでこれを紹介したいと思います。

上記リンク、または右上のメニュー(≡)から「ブル率とグルーピング」を選択するとご利用いただけます。ブル率 (BULL RATE) を入力すると、「狙った位置に対して、どのくらいの半径にどのくらいの確率で入るのか」が下図のような確率別の同心円として表示され、「グルーピングを”見る”」ことができます。

ブル率20%とブル率50%のグルーピング
ブル率20%(左)とブル率50%(右)のグルーピング

ブル率から想定される PHOENIX および DARTSLIVE のスタッツ・レーティングも表示されますので、ご自身のブル率がわからない!という方も目安としてご利用いただけます。

基本編

実際に使ってみます。

アプリ画面でブル率を設定すると、そのブル率でのグルーピングの様子が表示されます。

基本的にはこれだけ! PHOENIX や DARTSLIVE のカードを持っていて、有料会員になっている方はアプリでご自身のブル率をご確認のうえ設定してみてください。以下の図では、私の PHOENIX でのブル率約 37% を入力しています。

「ブル率とグルーピング」を使ってみる
「ブル率とグルーピング」を使ってみる

図では少し確認しづらいかもしれませんが、色別に以下のようなグルーピングの半径となっています。

  • ■ 赤が 33% (1/3, 1ラウンドに1回) ライン
  • ■ 青が 50% (1/2, 2ラウンドに3回) ライン
  • ■ 茶が 66% (2/3, 1ラウンドに2回) ライン
  • ■ 黒が 96% (23/24, 8ラウンドに23回) ライン

ブル率 37 %であれば、カウントアップでの 8 ラウンド 24 投中 23 投は黒のラインに入るグルーピングと計算できる1ということになります。

逆に言うと、24 投中 23 投が黒のラインに入るのであれば、ブル率が 37% くらいになると期待されるということにもなります。

応用編

下図のように、ある目標位置にダーツを投げた場合のエリア別到達率(各エリアにどれくらいの確率で入るのか)確認することができます。このエリア別到達率は設定されたブル率などのグルーピング特性にもとづいて算出されているものです。

グルーピングとエリア別到達率
グルーピングとエリア別到達率

たとえば、上記の図と同様にするには、以下の手順で操作します。

  1. BULL RATE バーでブル率を 50% に設定する
  2. 中ほどにあるアイコンのうち一番左にある円グラフマーク をタップ
  3. ダーツボード上をスワイプし、同心円の中心を T20 の中央付近に移動する
  4. 下部の “AREA PROBABILITIES” を確認する

AREA PROBABILITIES の “T20” が 24.50% となっていることから、図のようなグルーピング特性の方が T20 を狙うと、狙い通り T20 に到達する可能性は約 24.5 % と計算できることになります。

まとめ

今回は、ダーツのウェブアプリ「ブル率とグルーピング」を使ってみました。たとえば「ブルには入らずとも茶色(2/3の確率)のライン 3 本とも入れる!」といったように、練習をする際にこの半径を意識することによって、より安定的なスローを手に入れることができるかも!?

本ツールでは他にも、ハードダーツのボードでのエリア別到達率を確認したり、グルーピングの縦横比や傾きを設定したりと、様々な検討ができるようになっています。詳細については、アプリ右上のメニュー(≡)から「ヘルプ:ブル率とグルーピング」をご覧ください。

おまけ

ダーツライブの公式アプリに「レンジ機能」が追加されたようですね!

この「レンジ」はダーツライブ3でのプレイ結果が対象とのことで、刺さった位置がビット単位で記録されるダーツライブ3ならではですね。実際のスローに基づいて算出したものということで、本ツールでの結果と感覚的にどう違うのかという点は気になります。今後確認していければと思います。

なお、本記事中のツールは私よしだが個人的に作成したものであり、ダーツライブ社やダーツライブアプリなど、公式との関係は一切ございませんのでご注意ください。

脚注

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